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Esteri Tomula

Esteri Tomula

(1920年10月31日 - 1998年4月18日)

  • 1947年から1984年までArabia(アラビア)に勤めていました。磁器部門の画家として始め、1963年に装飾デザイナーになりました。また、Wärtsilä(バルチラ)社のFinel(フィネル) エナメル食器の装飾も手掛けています。
  • 多くの作品を残した熟練したデコレーターで、主に食器用に約150点のユニークな装飾を手掛けました。
  • 手描き、スクリーン印刷、および混合技法(銅板印刷や手描きなど)のデザインを手掛けました。また、Botanica(ボタニカ)の花瓶やMarja(マルヤ)の食塩入れなどの食器モデルもデザインしています。
  • フィンランドの植物からひらめきを得た装飾でよく知られています。彼女の最も愛され収集価値のある装飾には Pomona(ポモナ)Kehäkukka(ケハクッカ)Valmu(ヴァルム) が挙げられます。
  • ヘルシンキのトイメラ大学で磁器絵画を30年以上教えていました。
Valmu, Esteri Tomula, 1965-1970
Valmu, Esteri Tomula, 1965-1970

異常な低身長のため、Esteri Tomula(エステリ・トムラ)の人生の選択肢は制限されていました。まるで短い手の指の関節が欠けているように、重い粘土を扱うことができなかったので、ヘルシンキ芸術デザイン大学では磁器絵画と装飾芸術を専門としていました。動きを妨げる困難を抱えていたにも関わらず、Tomulaは絵画やデザインすることを止めませんでした。決して自分の障害に落胆することはありませんでした。

Harlequin miniature vases, 1953
Harlequin細密画の花瓶, 1953

友人からは「Essu(エッス)」と呼ばれたEsteri Tomulaは、とても熱心で巧みな装飾デザイナーでした。ミニマリズムと機能性がデザインの理想指針となっていた頃、アーティストとしてのTomulaは50年代におけるデザインの禁欲主義的なトレンドにも影響されることはありませんでした。Tomulaによると、「不適切」な装飾は喜びをもたらすものであり、無視されるべきものではありません。

Myrtilla (Blueberry), 1959-1962
Myrtilla (ブルーベリー), 1959-1962

Tomulaはひたむきに描き続けました。彼女の組み立て技術やライン、色に対する見解は比類のないものでした。Harlequin(ハッレキン)やその他面白いデザインや手描きの装飾品など、初期の細密画のデザインが度々言及されますが、これらのごく一部のみが生産に至りました。デザインが却下された後でも、Tomulaは常に自分自身の構想と筆を信じて先へと進み続けました。

Satuprinsessa (Fairytale Princess) childrens' set, 1953-1957
Satuprinsessa (童話のお姫様) 子供用セット, 1953-1957

Tomulaの装飾の魅力は、手描きの芸術にあります。その当時のアーティストは、コンピュータを利用することができなかったので、装飾にはコピーや切り取り、貼り付けはされていません。髪の毛のように繊細で巧みな手描きのラインのため、Tomulaのスタイルは驚くほど優雅です。彼女が描くラインは、植物や子供向けの童話のイラストの魔法を連想させ、生き生きと想像力豊かです。

Hand-painted miniature plates, 1950's
手描きの細密画プレート, 1950年代

その好例として、香辛料植物の絵画と文字が付いた、実用的で人気のあるMaustekuvat(マウステクバット)のスパイスジャーシリーズが挙げられます(1968年)。

装飾の目的は、食器の形を補完することでした。例えば、Tomulaは堅い炻器のシリーズには、繊細な春の花を用いた Flora(フローラ) の装飾をデザインしました。初春の花は、強くて重い炻器との均衡として、軽さと繊細さをもたらしました。

Varpu big cup & saucer, 1970-1973, used as a vase
Varpuの大きいカップ&ソーサー, 1970-1973, 花瓶として使用

間近で観察すると、イラストが本当に可愛いライン、ドットやボール、湾曲や影で構成されていることに気が付きます。まるで小さな詩のようで、個性と洞察に満ちています。Esteri Tomulaは小さなものから大きなものを見出すことで、真に卓越したアーティストとなりました。

Veera, 1969-1973
Veera, 1969-1973

音楽や、特にバレエ、オペラ、文学はTomulaの心と密接に結び付いており、新たなインスピレーションを得ていました。サンクトペテルブルクへの旅行では、エルミタージュ美術館の階段を上る際、友人たちがTomulaを運ばなければならなかったため、気まぐれで元気なTomulaには「大公妃」というニックネームが付けられました。音楽の世界も装飾のインスピレーションの源でした。多くの装飾には Pizzicato(ピチカート)Katrilli(カトリッリ) など、音楽やダンスに関連した名前が付けられています。実際、Tomulaは Kartano(カルタノ) シリーズの弾む水玉模様のように、リズミカルで遊び心のある柄を作ることに長けていました。

Kesä (Summer), 1957-1961
Kesä (夏), 1957-1961

TTomulaが手掛けた装飾への賞賛と、そのアイテムを収集したいという願望は、彼女の装飾をじっくり観察すると、容易に理解できます。Tomulaは夏をフィンランド南西部のUrjala(ウルヤラ)にある家族の別荘で過ごしました。夏の風景や庭の植物、広大な小麦畑が彼女の想像力を刺激し、活力与えました。彼女のデザインの美しさは、自然界と細部の豊かさに触発された柔らかな色にあり、それは植物のミニチュア世界への扉のようです。Tomulaの装飾の素晴らしい点は、使い慣れたコーヒーカップでさえ、常に新たな素晴らしいディテールを見せてくれることです。

Vegeta (vegetables), 1961-1969
Vegeta (野菜), 1961-1969

60年代後半と70年代には、大きくてカラフルな柄が流行し、多くの点で装飾デザインの黄金時代でした。ところで Gardenia(ガルデニア)Aurinko(アウリンコ)Vegeta(ヴェゲタ) など、Tomulaのスクリーン印刷された装飾をじっくり観察したことはありますか?彼女の作品に特徴的な繊細な細いラインは、まるでサインのように、常にどこかに隠されています。

Arabia 100 years, 1974 (with the saucers) and Esteri, 2017- (on the package)
Arabia 100年, 1974 (ソーサー付)とEsteri, 2017- (パッケージ上)

Arabia Esteri(エステリ)やその他いくつかのレトロデザインアイテムは再生産されていますが、現在はタイで生産されています。

Esteri Tomulaは、フィンランドの植物を基にしたArabia食器のカタログを作成しています。それは多くの人の感情や思い出を呼び起こします。フィンランド人とは何で、どのような自然や植物に囲まれて生活しているのかを伝えてくれます。Tomulaの人気の収集価値のある装飾には、合計36種類の野花、12種類の森のベリー、7種類のバラを含むBotanicaとRosa(ローサ)シリーズがあります。これらの装飾モチーフは小さなウォールプレートや花瓶に施されました。

ティーナの見解

ヘルシンキのAstialiisaの店舗では、Esteri Tomula作品の展示会を二度開催しています。 Keräilijän Aarteet - Rakastetut Arabian astiat koristelijana Esteri Tomula(コレクターの宝 - Esteri Tomulaが装飾を手掛けた愛されるArabia食器)の本も、Reijo Qvintuやその他個人のコレクターからのコレクションを特集した当店の展示を基に作成されました。もちろん、コレクションの多くはすで売却されていますが、Tomulaの装飾を眺めたり、彼女の友人や家族に会ったことを思い出すと、私の鼓動は高鳴ります。

Tomulaが手掛けたデザインへの愛情をオンラインのお客さまとも共有したいと思っています。当店では、定期的に人気のTomulaのデザインアイテムをウェブショップに追加していますが、人気のアイテムは非常に数が限られているため、自宅にEsteri Tomulのアイテムが欲しい場合には、その機会をお見逃しなく!

Daisy, 1964-1974, Did you know that Esteri Tomulas best friend's name was Daisy?
Daisy, 1964-1974, Esteri Tomulaの親友の名前がDaisyであることはご存知ですか?

「Esteri Tomulaは小さなものから大きなものを見出すことで、真に卓越したアーティストとなった。」

押さえておくべきデザイナーEsteri Tomulaの人気シリーズ

出典

Designmuseum.fi

Armi Heinonen、Antti Nuotio、Hannele Nyman、『Esteri Tomula Arabia 1947-1984』、Design Museum Foundation & Esteri Tomula Foundation、2004年

Helena Leppänen、『Keräilijän Aarteet - Rakastetut Arabian astiat koristelijana Esteri Tomula (Collector's Treasures - Beloved Arabia dishes decorated by Esteri Tomula)』、Wsoy、ヘルシンキ、2013年

Heljä Liukko-Sundström、Marjatta Pauloff、Olli Vasa、『Keramiikkataiteilija Esteri Tomula (obituary)』、Helsingin Sanomat newspaper、1998年5月17日

Pirkko Vekkeli、『Esteri Tomulan rehevät kasvikuviot ovat aina muodissa』、Meillä Kotona magazine online、2019年3月4日

Kehäkukka (a marigold flower) 1965-1970, at the Astialiisa's shop in Helsinki
Kehäkukka (マリーゴールドの花) 1965-1970, ヘルシンキのAstialiisa実店舗

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